2006-06-29 ああノ会作品、爛柯編集部 十干行「リザベーション」の巻萩ゆらぎ南無芋虫の胎蔵界 夏生 ゆるりと語る月の座の客 浩司 薄絹の身に沁みてゆく秋の声 信子 甕のなかにはかなしみを貯め 夏 ウ 黒潮のふくらみふくらみ南風(はえ)孕み 浩 裸足の脚に跳ねる銀鱗 信 どこまでも難民テント地をはって 夏 枯れ放題のオゾン層など 浩 やはらかき花の褥をリザベーション 信 恢復期には春の白粥 夏(夏生捌 平成八年九月三十日首尾 於東京中野 珈琲屋)(「爛柯」一号)