2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

歌仙「篝火の濁り」の巻     川野蓼艸捌 

離れ鵜の眼に篝火の濁りかな 篠見那智 つのる漆黒梅雨寒の中 川野蓼艸 噴井ゆけ蒼天を抜く決意もて 瀬間文乃 高く私の紙のヒコーキ 市川千年 砂丘にて駱駝の上の「月の歌」 金盛しづ 秋の夜長に冷酒を飲み 竹林舎青玉 ウ 竜胆に風立ち我はワンピース 阿武あ…

「村野夏生の事」  川野蓼艸

風信子が解散になって村野夏生がああノ会を立ち上げたのはもう何時だったのか。詩人であり、歌人であり、童話作家であり、近代美術評論家でもあった彼が何時の頃からか体調が万全ではなくなっていった。 階段を上がる後姿がぎこちなかったり、発言がはっきり…