2006-06-29から1日間の記事一覧
十干行「リザベーション」の巻萩ゆらぎ南無芋虫の胎蔵界 夏生 ゆるりと語る月の座の客 浩司 薄絹の身に沁みてゆく秋の声 信子 甕のなかにはかなしみを貯め 夏 ウ 黒潮のふくらみふくらみ南風(はえ)孕み 浩 裸足の脚に跳ねる銀鱗 信 どこまでも難民テント地…
…… うつつには思ひも寄らぬ筆とりて夢に裾野の雲を描きをり(曽宮一念翁)○闇。俳諧雑誌『杏花村』の旧号のページを繰っていると、「闇」の字の頻出に驚く。…… 新樹匂ふ闇へと髪の溢れけり/巨きうつばりきしむ短夜 隆/としを 花闇の底で唖唖といふ永遠/踝(…