爛柯編集部ー焼畑

「『おくの細道』時空間の夢」堀切実(角川学芸出版 平成20年5月10日発行)の第一部『おくの細道』と日本文化論の四「うかれ人、まれ人の系譜」に「・・そして、芭蕉の遍歴志向は、単にその遊動する旅の生涯そのものにおいてあらわれているだけでなく、次から次へと俳諧の座の連衆を替えてゆくやり方ーいわばその焼畑農耕文化的交際術においてもうかがえるわけである」とあるのを読んで、高知で焼畑文化復活(「焼畑による山おこしの会 発起人」)をしかけている中嶋健造氏(土佐の森・救援隊事務局長)とたまたま出会い、5月1日に高知で一緒に飲んだことの偶然の一致というか符合の合致に少しびっくり。
しかも、同書第三章マンガ『おくの細道』論で、漫画家矢口高雄氏のマンガ『奥の細道』(中央公論社)を堀切氏は論じているが、中嶋さんもかかわっていた『こころのうた 四万十川百人一首』(高知新聞社四万十川自然再生協議会 平成19年7月発行)の表紙はその矢口氏のマンガ(釣り吉三平が赤目を釣り上げている絵)を使っている。しかも、矢口氏の『奥の細道』は以前高校時代の国語の詩人の小松弘愛先生からそのコピーの一部を送ってもらったことがあり、村野夏生さんの『歌仙行』を私はたしか奥沢に在住の矢口氏に送っている・・・付き過ぎか!千年