2006-07-13から1日間の記事一覧

十干行「失神中」の巻

雪降らば会はめと言ひし乙女子よ 夏生 寒椿喰み膝出せる脚 信子 廃線のプラットホーム月渡る 三津子 二十世紀梨(ニジュッセイキ)がころがってゆく 浩司 ウ 三角縁神獣鏡に秋の雷 信 失神中のポケットヴィーナス 浩 ジョン・レノンの優しい声で囁いて 三 裸…

爛柯通信その四「風信子十八号/未来の風」 村野 夏生

ご存じ俳諧小冊子『風信子』。 十八号は実は、この世に存在しない。 月に一度の〝月並〟の会の作品発表を目的としたそれは十七号(平成四年・壬申)で途絶えた。『杏花村』百号は百韻を踏んだ。『風信子』十八号を十八公になぞらえて終ろうナンテ気概も洒落…