2006-07-12から1日間の記事一覧

風交・連句がゆく

夏生さんが上記爛柯四号「爛柯通信その三」で紹介された、第一回俳諧時雨忌での「冬がれ」の巻を、捌の野村牛耳氏の自註自評を加え紹介する。「野村牛耳連句集 摩天楼」より。(千年) 冬 が れ 第一回俳諧時雨忌オモテ 冬がれや世は一色の風のおと 翁 凍つる汀…

爛柯通信その三「ソット・ヴォーチェ/俳諧時雨忌のこと」 村野 夏生

○武満徹の愛弟子、細川俊夫の書いたものを読んで、ソット・ヴォーチェ(sotto voce) なる言葉を知った。もちろん音楽用語で、細川によれば、これは、 ーー声を高くあげないで、靜かに優しく、しかししっかりと歌うことを要求するのだ、 という。そして彼は自…