2006-07-04から1日間の記事一覧

箙「連句会四句会」の巻

二人見し雪は今年も降りけるか 翁 冬陽きらめく坂道の上 夏生 駅に向けて影林立するサラリーマン 木々 頭の中は荒野行く風 信子 猿山の政権交代兆しあり 浩司 満月抱いて走る伝令 ハイハイ ウ 裸婦像の高さそろえて林檎おく 浩 二百十日の射的場の旗 信 願ふ…

歌仙「背割れ観音」の巻    両唫

ボスニアに砲声激し 銃口のひとつひとつに花を挿せ 夏生 天の無窮を舞ふ半仙戯 那智 交信の仔猫口ひげふるわせて ヒース月夜を目裡(まなうら)に描く 樹上(ツリートップ)ホテルの青き窓押せば 木菟(づく)の消息ただ一行に ウ 耳蝉の生きよ生きよと囁け…