2006-07-02から1日間の記事一覧

ああノ会連句、爛柯編集部

十二支行「月下のモルフォ(幻蝶)」の巻金色の落葉の道を独占す 信子 竹採る村のカンと冬空 夏生 銅鐸にいにしへの音籠もりゐて 浩司 人差し指を緑青に染む 信 ウ 工房のモルフォを放つ月光下 夏 鬼灯鳴らす頬のふくらみ 信 網棚に打ち捨てられし魂まつれ …

歌仙行第六章「ほ句」(初出「俳句未来同人」平成9年2月号)

○屋根裏部屋の住まいの俳諧師の出来そこないである。 …… ○芭蕉の俳句というものはない。……「去来抄」でも「三冊子」でも「旅寝論」でも、句とか句くずとか、ほ句付句とかは、厖出(ぼうしゅつ)してくるけれども、俳句はない。 ○発句。ほっ句、ほ句というの…