2006-06-20から1日間の記事一覧

爛柯(RANKA)ノ辞   村野夏生

爛柯。 愛用の『大辞典』によると、 〈木こりの王質が四人の童子らの打つ碁をナツメを食べながら時を忘れて見ていると、斧の柯(え)が爛(くさ)り、帰ってみると当時の人は誰もいなかったという「述異記」の故事による〉とあって、 囲碁にふけって時のたつ…

歌仙「天国自由切符」の巻

蒲公英の余せる乳の冥さかな 夏生 二輪車で往く桃園の路地 宏 おお雲雀 定形否とよ否定形 那智 能面の裏穴ばかりなり 蓼艸 青騎士の生れけり蒼き月満ちて 宏 潮のリズムに秋を聴く人 夏 ウ 氷川丸より鈴江倉庫へきちきちと 蓼 いとけなけれど愛の小夜曲 那 …